11月30日(土)に東京都立多摩図書館で公開研究会を開催しました。秋晴れで紅葉が映える好日にご参加くださいました方々に感謝申し上げます。
公開研究会では箱石大東京大学史料編纂所教授の司会のもと、講演でまず、戊辰戦争期木版刊行物研究会代表の藤實久美子国文学研究資料館・総合研究大学院大学教授から、この戊辰戦争期木版刊行物研究会が取り組んできた『太政官日誌』の共同調査研究上、長く課題としてきた江戸・東京版『太政官日誌』刊行時期の推定について実証的な説明を行いました。講演の二番目は公益財団法人三井文庫次長で主任研究員の下向井紀彦氏より、『太政官日誌』京都版の版元の一人である越後屋・井上治兵衛について三井文庫の豊富な史料を交えながらご紹介いただきました。
続くワークショップでは、研究会メンバー蔵本の『太政官日誌』をはじめとする官版日誌類のほか幕末維新期の木版刊行物を実際に手に取っていただきながら、自由討論をすすめました。
なお、ニュースやチラシでは第4回としておりましたが、通算で第5回の公開研究会でした。失礼しました。
次回の開催時期は未定ですが、こちらのニュースでお知らせしていきます。