今年度から5か年の共同研究が「維新政権期の政府機関と府藩県刊行官版日誌の学際的総合研究とオープンデータの推進」が採択され、第1回研究会を2025年4月20日に千代田区立図書館会議室でハイブリッド形式で開催しました。
石澤夏巳氏(郡山市文化・学び振興公社 文化財調査研究センター主事)による「戊辰戦争と相馬藩ー戦死者の慰霊・供養と論功行賞を中心にー(仮)」の発表のほか、今年度の研究計画等を議論しました。
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第5回公開研究会を開催しました。
11月30日(土)に東京都立多摩図書館で公開研究会を開催しました。秋晴れで紅葉が映える好日にご参加くださいました方々に感謝申し上げます。
公開研究会では箱石大東京大学史料編纂所教授の司会のもと、講演でまず、戊辰戦争期木版刊行物研究会代表の藤實久美子国文学研究資料館・総合研究大学院大学教授から、この戊辰戦争期木版刊行物研究会が取り組んできた『太政官日誌』の共同調査研究上、長く課題としてきた江戸・東京版『太政官日誌』刊行時期の推定について実証的な説明を行いました。講演の二番目は公益財団法人三井文庫次長で主任研究員の下向井紀彦氏より、『太政官日誌』京都版の版元の一人である越後屋・井上治兵衛について三井文庫の豊富な史料を交えながらご紹介いただきました。
続くワークショップでは、研究会メンバー蔵本の『太政官日誌』をはじめとする官版日誌類のほか幕末維新期の木版刊行物を実際に手に取っていただきながら、自由討論をすすめました。
なお、ニュースやチラシでは第4回としておりましたが、通算で第5回の公開研究会でした。失礼しました。
次回の開催時期は未定ですが、こちらのニュースでお知らせしていきます。
11月30日に都立多摩図書館で第4回公開研究会を開催します。
戊辰戦争期木版刊行物研究会では、『太政官日誌』をはじめとする官版日誌等について学際的な共同研究に取り組んでいます。
今回の公開研究会では、官版日誌等の刊行にたずさわった書籍商(板元)に焦点をあててゆきます。
図書館司書や学芸員の方々、幕末維新史・出版メディア史・書籍研究・商業史、京都学・江戸東京学等に興味のある方のご参加をお待ちしております。

I. 日時・場所
2024年11月30日(土)開場13:30 14:00~16:30
東京都立多摩図書館セミナールーム2 中央線・西国分寺駅 徒歩約10分
対面のみ・参加費無料
参加を希望される場合は、こちらから申込フォームに入力してください。
II. 講演プログラム
14:00~藤實久美子 国文学研究資料館・総合研究大学院大学
「太政官日誌の京都版と江戸東京版の板元—研究概況」(30分)
14:30~下向井紀彦 公益財団法人三井文庫 主任研究員
「越後屋井上治兵衛について」(30分)
15:00 休憩
15:15 ディスカッション・ワークショップ
16:30 終了
「書林書留」史料講読会が始まりました
8月30日、戊辰戦争木版刊行物研究会で慶應大学付属図書館蔵の「書林書留」の講読会を始めました。慶應3年から明治13年にかけての江戸・東京の書物問屋行事にかかる文書の写本です。研究会代表で藤實久美子国文学研究資料館教授による翻刻はこちらからご利用いただけます。